遺産分割協議とは?不動産相続の進め方も解説

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遺産分割協議とは?不動産相続の進め方も解説

相続が始まった際、遺産分割協議とは何か、どのように進めればよいのかわからず不安を感じていませんか。
とくに不動産を含む相続では、相続人同士の認識の違いや準備不足によって、話し合いが長引いたり、思わぬトラブルにつながったりすることもあります。
本記事では、相続における遺産分割協議の基本的な仕組みから進め方、起こりやすいトラブル、解決へ向けた対処法まで解説します。
不動産を相続する予定がある方や、今のうちに必要な知識を整理しておきたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。

遺産分割協議とは

遺産分割協議とは

不動産相続を進めるにあたり、遺産分割協議の定義や手順などの基本知識をおさえておきましょう。
まずは、遺産分割協議の基礎知識や、具体的な進め方について解説していきます。

協議の定義と目的

遺産分割協議とは、相続人全員で遺産の分け方を話し合い、具体的な引き継ぎ先を決める手続きのことです。
亡くなった方が遺言を残していなかったり、遺言に書かれていない財産があったりする場合に必要となります。
相続が始まった段階では、遺産は相続人全員の共有状態であり、そのままでは名義変更などが円滑に進みません。
そこで、不動産を誰が取得するのか、預貯金をどのように分けるのかといった内容を、協議によって整理していきます。
話し合いがまとまることで、不動産や株式の名義変更、預貯金の払い戻しなどが進めやすくなるのです。
遺産分割は、相続開始の時点にさかのぼって効力を持つため、誰が何を引き継いだのかを明確にできる点も重要です。

遺言書と協議の関係

遺産分割協議を始める前に、まずは遺言書の有無を確認しておくことが大切です。
法的に有効な遺言書がある場合は、基本的にその内容に沿って相続手続きを進めます。
ただし、遺言書に書かれていない財産がある場合や、内容がはっきりしない場合は、別途話し合いが必要になります。
その際は、どの財産について協議が必要なのかを、相続人全員で確認しておきましょう。
また、相続人全員の同意があれば、遺言書と異なる分け方を選ぶこともできます。
遺言書が見つかった場合も内容をよく確認し、対応が必要な点を丁寧に整理しておくようにしましょう。

協議開始までの流れ

協議を始める前には、まず誰が相続人になるのかを確認し、話し合いに参加する人を漏れなく整理しておくことが大切です。
そのために、出生から死亡までの戸籍謄本などを集めて、相続人を正確に確定させます。
あわせて、不動産や預金にくわえ、借り入れ金なども含めた相続財産を一覧にまとめておくと、全体像を共有しやすくなります。
不動産の分け方には、現物分割や代償分割、換価分割などの方法があるため、それぞれの特徴を見ながら検討していきましょう。
こうして内容を整理したうえで、相続人全員が納得できる形を話し合っていくことが大切です。
合意に至った後は、遺産分割協議書を作成し、印鑑証明書を添えて名義変更などの手続きを進めます。

遺産分割協議で起こりやすいトラブルと原因

遺産分割協議で起こりやすいトラブルと原因

前章では、遺産分割協議の基本知識について述べましたが、実際の話し合いの場では親族間で意見が分かれることもあります。
ここでは、協議において起こりやすいトラブルの例と、その原因について解説します。

財産評価の認識のズレ

遺産分割協議では、まずどこまでの財産を対象にするかで認識がずれやすくなります。
不動産だけでなく、預貯金や有価証券、借り入れ金まで含めて確認することが大切です。
この整理が不十分なまま話し合いを進めると、後から別の財産が見つかり、協議をやり直すことにもつながります。
また、不動産は固定資産評価額で見るのか、売却を見込んだ価格で見るのかによって受け取り方が変わります。
評価の基準がそろっていないと、不公平だと感じる原因になりやすいため注意が必要です。
話し合いを円滑に進めるためにも、財産の内容と評価の考え方を早い段階で共有しておきましょう。

分割方法を巡る対立

財産の内容が整理できても、どの分け方を選ぶかで意見が分かれることがあります。
不動産をそのまま引き継ぎたい場合は、現物分割が検討されやすい方法です。
一方で、1人が不動産を取得し、ほかの相続人へお金を支払う代償分割を選ぶこともあります。
ただし、住み続けたい気持ちや公平に分けたい思いは人によって異なるため、話し合いが難しくなることもあります。
このような場合は、分割方法だけに注目するのではなく、それぞれの希望を整理しながら話を進めることが大切です。

評価基準不足のリスク

遺産分割の話し合いが長引く背景には、評価の基準がそろっていないことがあります。
たとえば、特定の相続人だけが財産の情報を把握していると、ほかの相続人は全体像をつかみにくくなります。
そのまま話し合いを始めると、確認する内容が増え、議論がまとまりにくくなることもあるでしょう。
また、不動産についても、いつ時点の価格を基準にするのかを決めておかないと、受け止め方に差が出やすくなります。
こうした認識のずれは、合意形成を難しくする原因になりやすいため注意が必要です。
円滑に進めるためにも、早い段階で資料を共有し、評価の進め方をそろえておくことが大切です。

遺産分割協議のトラブルを防ぐ予防と解決策

遺産分割協議のトラブルを防ぐ予防と解決策

ここまで、協議で起こり得る原因や問題点を解説しましたが、事前の予防策と解決策もおさえておきましょう。
最後に、問題を未然に防ぐ方法や実践的な解決策について、解説していきます。

協議前の事前予防策

遺産分割協議を円滑に進めるには、話し合いの前に必要な準備を整えておくことが大切です。
まずは、戸籍謄本や登記事項証明書、預金の残高証明書などを集めて、財産の内容を整理しておきましょう。
財産目録を作って相続人全員で共有しておくと、内容をそろえて話し合いを進めやすくなります。
また、不動産の分け方や手続きに迷う場合は、司法書士や税理士、弁護士などの専門家へ早めに相談する方法もあります。
第三者の立場から助言を受けることで、認識のずれや手続き上の不安を減らしやすくなるでしょう。
あわせて、普段から家族で将来の希望を話しておくことも、落ち着いて協議を進める助けになります。

調停手続きの流れ

話し合いだけで結論が出ない場合は、家庭裁判所の調停を利用する方法があります。
調停では、中立の立場にある調停委員が間に入り、それぞれの意見を整理しながら解決を目指していきます。
手続きは、必要書類をそろえて申立てをおこない、決められた期日に事情や希望を伝えながら進む流れです。
その際は、相続人を確認できる資料や財産目録、不動産に関する資料をあらかじめ整えておきましょう。
親族同士では感情的になりやすい場面でも、第三者が入ることで話し合いの整理がしやすくなります。
調停を進める際は、感情だけで主張するのではなく、資料をもとに順序立てて伝える姿勢が大切です。

専門家を活用するコツ

全員が納得しやすい形で協議を進めるには、必要に応じて専門家の力を借りることが大切です。
たとえば、遺言執行者がいる場合は、手続きの窓口がまとまり、全体の流れを整理しやすくなります。
また、相続登記は司法書士、税金の相談は税理士というように、内容に応じて相談先を分けると進めやすくなります。
依頼する際は、相談したい内容や進めたい時期をあらかじめ伝え、役割をはっきりさせておきましょう。
協議がまとまった後は、遺産分割協議書の内容に沿って、不動産の名義変更や預金の手続きを進めていきます。
事前準備から合意後の手続きまでを見通しておくことで、相続全体を落ち着いて進めやすくなります。

まとめ

遺産分割協議とは、遺言書がない場合などに相続人全員で話し合い、合意内容を整理して名義変更などの手続きを進めるためのものです。
実際の協議では、財産の対象範囲の認識のずれや、分割方法を巡る親族間の対立によって、話し合いが長引くことがあります。
トラブルを防ぐには、事前に財産目録を作って情報共有をおこない、まとまらない場合は、家庭裁判所の調停や専門家の活用を検討すると良いでしょう。

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